電気を使った床暖房はどのタイプを使うかによって電気代が異なる!

家庭によっては電気で動かす床暖房について、検討しようと思っているかもしれません。ここでは電気を用いた床暖房の種類・特徴、相場についてご紹介します。エアコンとの電気代の違いや電気代を節約するポイントについても解説していますので、ぜひともお役立てください。

1. 電気を用いた床暖房の種類

電気を動力源にした床暖房は大きくわけて、ヒートポンプ式床暖房と電気式床暖房のふたつがあります。このふたつは電気を動力源にしている点が似ているだけで、そのほかの点は大きく異なります。以下ではその特徴的について詳しく解説していきましょう。

1-1. 温水を循環させるヒートポンプ式床暖房

温水式の床暖房は電気・ガス・灯油などさまざまなものがありますが、電気を用いたものにヒートポンプ式床暖房があるのです。床に温水を循環させるための配管があり、そこを流れる温水の暖気で部屋全体をあたためます。

この方式が優れているのは、空気の熱を有効活用するヒートポンプという仕組みを採用している点です。これにより効率的に温水を作り出せるため、電気代があまりかからない点が非常に優れています。

1-2. 電気ヒーターを加熱して暖める電気式床暖房

電気式床暖房は床に電気ヒーターを敷きつめており、電気の力でそれをあたたかくすることで、部屋全体をあたたかくする方式です。部屋の広さによって消費する電力量が多くなる傾向にありますので、温水式と呼ばれるタイプに比べると電気代は高くなります。

電気式床暖房は部屋全体をあたためることより、使用時間が短い場所やキッチンのシンク前など部分的な場所に使用されることが多い傾向にあります。ただし集合住宅ではヒートポンプ式床暖房が設置できないことがありますが、電気式床暖房であれば設置できることがあるのです。

2. 床暖房の電気代の相場

どのような床暖房を使うかにより電気代が違ってきますが、一般的にヒートポンプ式床暖房は電気代がかからない傾向にあります。ヒートポンプ式床暖房を1日8時間で30日使用したとき、8畳であればおおよそ2,800円、10畳であればおおよそ3,900円です。それに対して電気式床暖房を同等の条件で使用したとき、8畳であればおおよそ6,100円、10畳であればおおよそ7,300円です。

3. エアコンと床暖房はどちらが安くなるのか?

初期費用に関していえば、エアコンのほうが床暖房に比べて大掛かりになりにくいため、エアコンのほうが導入コストは安く済みます。ランニングコストに関していえばエアコンのほうが、次第に省エネ効率があがってきているため、エアコンのほうが安い傾向にあります。

結果的にエアコンの方がなにかと安く済むことが多いものの、床暖房は下からあたためられるため、室内のどこにいてもあたたかい状態をキープできるのです。部屋をあたためることに関しては床暖房の方が優れています。

4. 電気代を安くするための節約術

床暖房を利用するとそのぶんだけの電気代がかかるため、できる事ならば電気代を節約したいところです。ここでは電気代を安くするための節約術について、4つを紹介していきます。

4-1. 電気料金のプランを見直す

床暖房を導入して相当電気代があがっているのであれば、電気料金のプランを見なおしたほうがよいでしょう。床暖房を使うと電気代があがるため、この機会に電気料金のプランを見なおすことをおすすめします。

4-2. 他の家電製品も適材適所で用いる

部屋をあたためるための手段は、床暖房だけとは限りません。床暖房は部屋全体をあたためるのに適していますが、部分的にあたためることには適していません。短期間だけ使うのであればハロゲンヒーター、狭い場所でも全体をあたためたいならオイルヒーター、あたためたい場所が決まっているなら電気カーペットを有効活用するとよいでしょう。目的に応じて家電製品を使用するのが一番望ましいのです。

4-3. つけ始めの時はエアコンと併用する

床暖房をつけはじめたときに、すぐにあたたまることはありません。電気を動力源にした床暖房であればあたたまるまでに1時間程度はかかることが多くなっています。すぐにあたたまらないのであれば、その間はエアコンと併用することで、すぐにあたたまるようになっていきます。部屋があたたかくなったのであればエアコンをオフにして、床暖房のみにすればよいでしょう。

4-4. ON/OFFを繰り返さず一定温度をキープする

床暖房においてはスイッチのONとOFFを行う際に、一番電気代を消費することになります。ONとOFFを繰り返さないようにしましょう。何度も繰り返してしまうと電気代をより消費することになりますので、もったいないことです。一度床暖房をつけたらできる限り、使いっぱなしにするのが望ましいといえるでしょう。

5. まとめ


電気を動力源とした床暖房は、温水式のヒートポンプ式床暖房と電気を用いる電気式床暖房の2種類があります。それぞれの特徴をしっかりと把握したうえで、購入をしましょう。一般的に電気式床暖房は電気代がかかりますので、できる限り電気代を節約するようにするとよいでしょう。

電気式の床暖房について検討をしているのであれば、「株式会社サニークラフト」までご連絡ください。お客様のお困りごとについて真摯に対応いたしますので、相談したいことがあればいつでもお気軽にお問い合わせください。