床暖房で後悔している人が多い理由とは?原因と対策をご紹介

家を新築する際またはリビングのリフォームをする際に、「床暖房」という言葉が頭をよぎる方も多いことでしょう。エアコンと比べて高額ですが、思い切って取りつけてみたという方もいるなかで、実は「必要なかった」と後悔している人もいるといいます。この記事ではどういった点で後悔したのかについて、詳しくご紹介していきましょう。

1. 床暖房のメリット

床暖房はエアコンなどと違って温風がうえから下がってくるのではなく、床そのものをあたためながらじんわりとした温もりが足元から感じられます。暖房器具で喉を痛め、乾燥が気になる人の間で重宝されているのです。また埃などが舞いあがることがないため、ハウスダストやアレルギーがある人には最適な暖房設備です。その仕組みとしては床材の下に温水パネルを張り巡らせ、あたたかいお湯を循環させる温水式そして床下に電熱線を張り巡らせる電気式の、2種類があります。

2. 導入経費がとにかく高い

メリットをみると思わず飛びつきたくなる床暖房ですが、その経費は通常の床に比べて大幅にアップします。一般的に100平方メートルあたり、大体380万円以上かかるといわれているのです。あくまでこれは初期経費であるため、その後のメンテナンスなども別途必要になります。

3. メンテナンス費用が高い

温水式の床暖房の場合使用する水をあたためているため、その水量が少しずつ減少していきます。そのため一年に一度床暖房をつけはじめる前には、不凍液の補充をする必要があるのです。さらに5年に一度は、その不凍液の全取り換えが必要になります。不凍液が地域によっては水道水という場合もありますが、通常はそれを購入する場合にも別途費用がかかっていきます。またヒーターを稼働させる熱源であるモーターも10年に一度交換と点検が必要です。そのため一度つけたら終わりではありません。

4. 故障した場合、修理が大変

床暖房は故障した場合床そのものをはがすなど、工事がどうしても大掛かりになります。場所にもよりますが不凍液がもれた際、それがすぐにわかる場所であればよいのですが、すぐにわからない場合は床をすべて取り外す場合があります。さらには基礎の段階でコンクリートなどに組み込ませて設置をした場合であると、修理が不可能というケースすらあるのです。床暖房を設置したけれど、故障してからそのままにしているという家庭が多いのもこの理由からです。

5. 電気代が高額、使わなくなる

ここ数年電気代があがっているため、一度使ってみたけれど電気代の請求額に驚いて、利用するのを控えている家庭もあります。床全体の温水を電気であたためるので、かなりの電力を必要とするため、床暖房を設置した場合は高額になりがちです。あわせてソーラーパネルを設置して電気代を床暖房にまわすというプランもありますが、天気が悪い日にはソーラーパネルもあまり稼働してくれないため、冬など天気が悪いエリアではあまり期待ができません。

6. 着けてすぐにあたたまらない

エアコンなどはつけるとすぐに部屋があたたまりますが、床暖房はまず温水をあたためその温水が床をあたためるため、部屋があたたまるまでに時間がかかるのが通常です。電源をいれてから1時間ほどしないと、あたたかくなったと感じられないのです。そのため寒い冬には床暖房とエアコンを両方つけて、床暖房があたたまるのを待つ人も少なくありません。

7. 低温やけどの可能性がある

ISO(国際標準化機構)では、床暖房の適切な温度、つまり床の表面温度は26℃以下と設定しています。そのため使い方によっては、低温やけどの可能性があるのです。床暖房はその特質性から表面温度が30℃まであがることがあるので、よく気をつけておかなければなりません。部屋をすぐにあたためたいと思って温度をマックスにしていると、知らないうちに肌を痛めてしまいます。赤ちゃんや小さな子どもがいる場合は、温度設定の管理に敏感になる必要があるのです。

8. 断熱性の高い家のため必要ない

最近では床材や外壁などの素材が非常によくなっていて、外壁塗料などにも蓄熱効果があるものもあり、家全体の温度管理が昔にくらべやりやすくなっています。また機密性が高いため一度部屋があたたまると、そこから温度があまり下がらないという家が増えているのです。その結果床暖房をつけると、部屋が暑く感じるという人もいるといいます。床暖房をつけるタイミングは家を建てる際、またはリフォームを考える際が最適です。その際にも事前に決定しなければなりませんので、よく工事担当者と話しあって決めるとよいでしょう。

9. まとめ


床暖房は遠赤外線で体をあたためる「ふく射熱」の暖房で、利用している人からはまるでひだまりにいるような優しいぬくもりを感じられると、人気がある設備です。しかし設置費用やメンテナンス・または電気代が高くなるため、つけない方がよかったと後悔している人もいるといいます。

「株式会社サニークラフト」は、暖房つきふろ給湯器の専門店です。電気だけでなくガスを利用した床暖房設備の経験が豊富にあります。設置をしてみたいもののコストを抑えたいといったお悩みにもお答えしますので、まずはお気軽にご相談ください。