突然故障したら困るものといえば、思いつくのはなんでしょうか。まずは冷蔵庫・そして洗濯機、真夏や真冬ならエアコンあたりの名前があがるかもしれません。給湯器は忘れがちですが、これも相当困ります。お風呂も沸かせなくなりますし、床暖房も使えなくなります。そしてキッチンや洗面所のお湯が出なくなるのです。
そういった給湯器にも、耐用年数があります。その年数を超えたり、故障のサインがみられたりしたら迷わず買い替えを考えましょう。今回は給湯器の耐用年数と買い替えサインについて、詳しくご紹介していきます。
1. 給湯器の替え時・故障のサイン
それでは買い替えの時期や、故障のサインとはどういったものでしょうか。以下に詳しくみていきましょう。
1-1. エラーコードがでる
不具合があるとリモコンに、エラーコードが表示されます。そのコードによっては修理が必要な場合があります。また頻繁にエラーコードが表示されるようになると、そろそろ寿命かもしれません。とくに88や888というコードは、給湯器メーカーはいくつかありますが、共通して10年経つと表示されるコードです。点検時期を知らせる目的で表示されますが、10年の経過を考えてもそろそろ買い替えを考えていきましょう。
1-2. 温度が安定しない
シャワーを使っているときに温度が安定せず、使っている最中に温度があがったり下がったりしはじめたら、故障を疑いましょう。
1-3. 異音がする
お湯出すときや床暖をつけたときに、着火の音がボンと大きくなると注意が必要です。運転している間にもいつもと違う音や、いつもより音が大きくなったら気をつけておきましょう。
1-4. お湯がぬるくなった
オートで温度設定されるタイプなのに設定温度よりお湯がぬるくなったと感じたら、要注意です。また追い炊きができなくなったり、湯はりができなくなったりしてきてしまうこともあります。
1-5. 煙が出ていたり異臭がしたりする
給湯器から煙がでていると、悠長なことはいってはいられません。異臭もそうです。不完全燃焼を起こしている可能性が高いので、すぐ修理もしくは交換が必要です。
2. 故障?間違いやすいサイン
突然お湯が出ないとなると、すぐに故障かと思ってしまいがちですが、そうではないことも多いので慌てて修理をお願いしないようにしましょう。まずは以下のことを確かめてみましょう。
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- 凍結していないか
寒い地域では凍結予防がされていることが多いものの、比較的温暖な地域が寒波に見舞われた場合は、凍結してお湯が出ないことがあります。溶けるのを待てば出るようになるので、朝お湯が出ない場合は凍結を疑いましょう。
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- 地震や台風などの後ではないか
地震や台風の後は、安全装置が作動している場合があります。リモコンのエラー表示を確認しましょう。安全装置作動の履歴があれば、リモコンを入れなおして解除しましょう。それでも動かない場合はまたガスメーター側でとまっている場合もあります。赤ランプが点滅していたら安全装置の解除作業を行い、復帰させましょう。復帰ボタンがあるので長押しするだけです。復帰後は3分ほどガスを使うのは控えましょう。
3. 給湯器の耐用年数とは
故障しそうなサインがみえたとき、それは修理をお願いしたほうがよいのか・買い替えの時期なのかと、迷うかもしれません。まず給湯器の耐用年数は、どれくらいなのでしょうか。
エラーコード「888」は、10年点検を知らせるコードです。それからもわかるように、給湯器の耐用年数は10年といわれています。使用頻度や使用内容によりそれより長くなることも短くなることもありますが、おおよそは10年を目安に買い替えを考えておきましょう。10年をすぎると故障することも多くなります。修理を繰り返していては、費用的に買い替える方がお得になるのです。
最近はガスだけではなく、電気給湯器のエコキュートなどたくさんの選択肢が存在しています。10年に1度新商品もチェックして、機能も費用もお得なものを選びましょう。
3. 給湯器を長持ちさせるコツ
先述したように耐用年数は10年となっているので、10年をすぎるころには故障サインが出ていなくても、買い替えを検討するとよいでしょう。しかし10年もたたないうちに故障してしまうことも、十分に考えられます。なるべく長持ちさせるよう大切に使用したいものでしょう。以下では長持ちさせるポイントをあげていきます。
3-1. 燃焼時間を少なくする
使用頻度が高いと、次第に消耗していきます。なるべく燃焼時間を短くするように心がけましょう。たとえばお湯を出しっぱなしにして使わない、追い炊きを少なくするため家族がお風呂に入る時間を空けないなどです。
3-2. 給湯器周りの環境を整備する
給湯器の周りに草が生えていたり、ものを積みあげていたりすると、排気口がふさがってしまう危険があります。排気がうまく行われないと、故障の原因になってしまうので気をつけましょう。
3-3. 入浴剤の使用に注意する
見逃しがちなのが、入浴剤の使用に関する事項です。イオウ成分を含んでいるものは配管や機器によくない影響を与えるため、使わないようにしましょう。バスソルトなどの塩分の強いものを使うときにも、追い炊きをしない・使用後はためておかずすぐ栓を抜くなど工夫をしましょう。使っても大丈夫なのは、完全に溶けてしまう透明感のあるものです。
4. まとめ
今回は給湯器の故障サインから耐用年数、耐用年数をなるべく伸ばすためのコツも紹介していきました。耐用年数を伸ばす努力をしつつ急に故障しては困るので、10年目安に買い替えを視野に入れて考えましょう。
「株式会社サニークラフト」は暖房つきふろ給湯器を取り扱っております。販売から取りつけまでを対応しており、各種ガス給湯器からエコキュートも取り扱っております。10年をすぎる給湯器をお持ちでしたら点検も含め、ぜひともお気軽にご相談ください。