オール電化とは?メリットとデメリット、双方を検証しよう!

近年ますます注目を浴びつつあるオール電化。気にはなるけれど実際どうなの?お得なの?そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。この記事ではオール電化のメリット、デメリット双方を紹介し、生活スタイルに合わせたエネルギー選択のヒントを提示していきます。

1. オール電化とは

オール電化とは、生活で使うエネルギー源をすべて電気でまかなうことを指します。現在は生活で使うエネルギーの多くを、すでに電気でまかなっている家庭がほとんどです。そのためオール電化は、それまでガス機器で行っていた調理、給湯、冷暖房を電化製品で行うように切り替えることを意味することが一般的です。具体的な例を挙げると、ガスコンロをIHクッキングヒーターに、ガス給湯器をエコキュートにすること、となります。

2. オール電化のメリット

オール電化のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。さまざまある中から厳選してご紹介します。

2-1. ガス料金がかからない

オール電化にするということは当然のことですがガス代を払う必要がなくなります。契約しているだけで月々かかってくる基本料金を電気だけに一本化することで、光熱費のコストダウンを見込めます。また、都市ガスよりもさらに割高な傾向があるLPガスを使用している家庭がオール電化にすると、さらに大幅なコストダウンが期待できるでしょう。

2-2. 事故の心配が少ない

ガスを利用していると火の消し忘れによる出火や、調理中の吹きこぼれなどによる火の立ち消えなどの心配があります。しかし、オール電化にすると調理や暖房などでの、事故のリスクがかなり減るでしょう。

また災害後の復旧のスピードは、ガスよりも電気の方が早い、という傾向があります。2011年の東日本大震災の場合、電気は1週間ほどで復旧できましたが、ガスは地中のガス管の復旧作業があったため、復旧には5週間ほどかかってしまう場合もありました。

2-3. 割安な夜間の電気を使用できる

オール電化向けの電気料金プランでは、夜間の電気料金単価がかなり割安に設定されていて、夜間の電気を利用してお湯を沸かせます。エコキュートなどで夜間に沸かしたお湯はタンクに貯めておき、必要な時に使用できるでしょう。

また、夜間の安い電気は暖房にも利用できます。蓄熱レンガという蓄熱帯を利用した蓄熱暖房器を使用することで、安い夜間の電気を使用して熱を貯めて日中にその熱を放出し、部屋を温めることができます。

2-4. 空気が汚れない

IHクッキングヒーターやエアコンがガス機器よりも優れている点は、室内の空気を汚さないことです。ガスは火力を使用するため、室内の酸素が燃やされて一酸化炭素が排出されます。もし換気を怠ると、一酸化炭素中毒を起こす可能性もあり、危険です。IHやエアコンなどは換気が不必要、というわけではありませんが、酸素の欠乏を起こすことはほぼないと言えます。

3. オール電化のデメリット

ここまででオール電化のメリットについてはおわかりいただけたのではないでしょうか。ここからはオール電化のデメリットをご紹介します。

3-1. 導入の際のコストがかかる

ガスを利用していた環境からオール電化への移行の際には電気機器の導入費がかかる、ということが挙げられます。しかし長い年数を見据えた場合、オール電化はコストダウンになる可能性が高いため、ある程度のコストは必要となってくるでしょう。オール電化の導入費の回収期間は、一般的に5〜8年ほど、と言われています。

3-2. 昼間の電気代が高くなることがある

オール電化向けの電気料金プランでは夜間の電気料金が格安になることはすでに述べました。一方、昼間の電気料金が割高になります。しかし、オール電化とともに太陽光発電などの自家発電を導入しておくと、昼間の電気料金対策につなげられるでしょう。自家発電した電気を昼間に利用することで、安い夜間の電気プラス自家発電の電気だけで日々の電気をやりくりできます。

3-3. 暖房の立ち上がりが遅い

温暖な地域では暖房をすべて電気に任せても快適に暮らせますが、寒冷地では暖房の立ち上がりに物足りなさを感じることがあるかもしれません。冬場のみガスなどのパワーを借りたり、夜間の電力を利用したりして、蓄熱式の暖房機で熱を貯めておく、などの方法で対応すると良いでしょう。

4. まとめ


オール電化のメリット、デメリット双方をご紹介してまいりました。この記事を、それぞれの生活のスタイルに合わせたエネルギーの選択をするためのヒントにしてみましょう。

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